ケースワーカーってどんな存在?生活保護受給中どう付き合う?
生活保護について調べていると、ケースワーカーについても目にする機会が多いのではないでしょうか?
ここでは、
- そもそもケースワーカーってどんな人?
- 生活保護にどう関わってくるの?
- 受給中にはどう付き合っていけばいい?
という疑問を解決していきます。
ケースワーカーとは?
生活保護受給者が適切に制度を利用できるよう、指導したり相談を受けたりするのがケースワーカーです。職種は公務員となっており、ケースワーカーという資格の名称は存在しません。時には、病院や児童相談所などの相談員のことを指すこともあります。
わかりやすく説明すると、ケースワーカーの役割はこのようになっています。
- 生活保護受給者の悩みを聞き、解決策を提案する
- 受給中や受給停止後の計画を立案し、適切な援助をする
- 定期的に生活保護受給者の自宅に訪問し、さまざまな記録を行う
金銭的に余裕がなく、自分の力ではどうしても生活が成り立たない方が生活保護を受給しています。そのため、いろいろな場面でお金に関する心配が出ていたり、自立するための相談を希望していたりするのです。<
ケースワーカーとは、生活保護受給者がいつでも必要な時に相談することができる存在、と考えていいでしょう。
訪問の頻度と目的は?
ケースワーカーは、生活保護受給者がどんな生活を送っているのか知る必要があるため、定期的に家庭訪問を行います。その頻度は毎月1回程度ですが、抜き打ちで訪問することもあります。
家庭訪問の目的は以下の通りです。
- 生活の状況を知るため
- 自立に必要なことを把握するため
- 体調の変化や心配事はないか確認するため
見張るためや受給停止させるためなどではないので安心してください。
生活保護受給者とトラブルになることも…
ケースワーカーが、病気やケガなどで働くことができない方に対して、「働かないと生活保護を打ち切ることになります」と脅したり、「甘えじゃないですか?」と暴言を吐いたりしてトラブルに発展するケースもあります。ケースワーカー側に立てば、不正受給を避け、できるだけ受給者を減らしたいという気持ちが理解できないわけではないのですが、働きたくても働けない方にとってはそれが正しい行いとは限りません。
例えばうつ病の患者に対して、「頑張って」「うつ病は気持ちの問題」と話すのはNGとされています。しかし、正義感を振りかざし、生活保護受給者を一括りにして攻撃するケースワーカーは0ではないのです。
ケースワーカーと上手に付き合うためのポイント
まずは、生活保護受給者とケースワーカーがお互いに信頼し合うことが大切です。生活保護受給者は、ケースワーカーの役割を理解し、自分の考えや悩みをしっかりと伝えるようにしましょう。
どうしてもケースワーカーの言動に納得できないときは、どうしてそのような対応をするのか尋ねてみてください。理由がわかれば相手の考え方を理解するきっかけになります。それでも解決しないのであれば、役所に相談したり報告したりしてみるのがいいですね。
また、念のために、いつどこで何を言われたのかなどを記録しておくのもおすすめです。役所に連絡しても改善されなければ、記録したものを証拠とし、専門家や弁護士に相談することも考えます。
しかし、すべてのケースワーカーが悪質な嫌がらせをしてくるわけではないので、初めから警戒する必要はありません。生活保護受給者として申告する義務があることは虚偽なく伝え、生活保護制度を適切に活用していきましょう。